2015年 企画展「昭和のくらし」展示風景
会場の様子をご紹介します。
昭和の食生活
西洋の文化が伝わり、それまでの箱膳から、一つの食卓を囲んで食事をするスタイルへと変化していきます。昭和の食卓の象徴ともいうべきちゃぶ台は、西洋の文化との融合により誕生しました。
蚊帳
蚊によるマラリア等の感染を防ぐため、夏季の就寝時に用いられました。織りの粗い生地は、虫を通さず風を通します。爽やかな青色と相まって、とても涼やかな印象を受けます。
裁縫
家庭では今までの和裁に加え洋裁が広まり、洋服地の取り扱い、型紙を使った裁断、ミシンの使用、アイロン仕上げなどの新しい知識と技術が必要とされました。
家庭看護
明治時代に伝わってきた西洋医学は、大正・昭和にかけて家庭看護にまで広まります。当時病気は家庭で治すもので、医者にかかったとしてもその後の治療は家庭で行っていました。そのため、主婦にはそれまでより高度な知識が求められました。
昭和初期の着物
洋装化が男性や子どもを中心に進む一方、依然として女性の多くは和服を着ていました。大正から昭和初期にかけて女性の外出の機会が増加すると外出着やおしゃれ着の人気が高まり、女性の装いは華やかなものへと変化していきました。
洋装とおしゃれ
関東大震災後、百貨店や飲食店、劇場などが東京の街に立ち並び始め、余暇を街でのウィンドウショッピングや、郊外の遊園地で過ごす人が増えていきました。銀座では、モダンガールと呼ばれる洋装の女性も見られるようになり、女性の憧れとなりました。
一年ぶりに顔はめパネルが登場!企画展の展示室の前で、皆様をお出迎えします!