子ども支援学部の紹介
学部長メッセージ
保坂 遊
子ども支援学部 学部長
少子高齢化と多様性の現代社会において、次世代を生きる子どもたちをどのように育んでいけば良いでしょうか。子どもはそれぞれが個を持った存在です。その中には支援を要する子どもや医療的なケアを必要とする子どももいます。こうした子ども一人ひとりに寄り添い、彼らに内在するそれぞれの可能性を広げる保育実践に必要な専門性や資質が今、求められていると思います。
子ども支援学部は、2014年にこの緑豊かな狭山キャンパスに誕生しました。本学部では、子どもの発達や個々の育ちをしっかりと理解した上で、個々の子どもと向き合い、育むことができる保育の力を身につけるため、幼稚園教諭一種免許と保育士資格を取得することを原則としています。その上でなお更なる学びの必要性を考え、「支援を要とする子どもを含むすべての子どもの可能性を広げられる」保育者の養成のために独自の三つの科目群を設置しています。
・「特別支援教育科目群」では、支援を要する子どもへの対応ができる専門的知識と幅広い技能を身につけることを目的として特別支援学校教諭一種免許状取得を目指します。
・「健康保育科目群」は、子どもの健康や病児への医学的な理解を深め、医療やケアの分かる保育者としてABMベビーマッサージインストラクター、育児セラピストの資格も取得可能です。
・「子ども芸術・文化科目群」では、芸術表現活動によって子どもの様々な可能性を引き出す実践力を身につけることを目的として、臨床美術士、ダルクローズ・リトミックエレメンタリー初級免許を取得できます。
こうした特色あるカリキュラムにより学びを深め、「子ども学」学士を取得した卒業生の90%以上が教育・保育福祉職へ就職し、活躍しています。
これまで近隣地域、様々な教育機関・保育施設、福祉施設のご理解とご協力を得て2023年度にはようやく10周年を迎えることができました。本学部も次のステージに向けて、常に時代のニーズを見据えながら、社会に必要とされる保育者育成に尽力して参ります。
人材養成・教育研究上の目的
子ども支援学部は、健やかな生命と豊かな人格を目指す幼児教育・保育、多様なニーズに応じた幼児教育・保育、園・家庭・地域社会との一体的幼児教育・保育、子どもと未来を育む幼児教育・保育、研究と研鑽を基盤とした幼児教育・保育ができる人材を育成する。
- 子ども支援学科は、基礎教養・子ども学理論・子ども学実践・特別支援教育・健康保育・総合研究と多方面にわたる学修に基づき一人ひとりの子どものより望ましい育ちを支援できる幼児教育・保育の人材を育成する。