家政学部の紹介
学部長メッセージ
兼古 昭彦
家政学部 学部長
東京家政大学家政学部は、校祖 渡邉辰五郎先生が明治14年に開設した「和洋裁縫伝習所」を基に、大正11年に開設された東京女子専門学校を経て、昭和24年に他の女子専門学校に先がけて東京家政大学家政学部(生活学科児童栄養専攻、被服学科)を開設されました。これまで伝統を引き継ぎながら再編を続け、令和6年度からは「服飾美術学科」、「環境共生学科」、「造形表現学科」の3学科となっています。本学部3学科の学びは幅広く、人と人、人と自然が共生できる持続可能な社会に向けた学び(環境共生学科)、ファッションの視点からより良い衣生活を目指す学び(服飾美術学科)、造形表現を幅広く身につけながら、たくましい心と豊かな感性を育てる学び(造形表現学科)などがあります。その理念は3学科とも校祖 渡邉辰五郎先生の「女性の自主自律を願い、時代に即応した学問技芸に秀でた師表となる有能な女性を育成する」という建学の精神を継承し実践してきています。学部として、これからもこの伝統を引き継ぎつつ、時代の要請に応じた教育改革を進め、変革を続けていきます。
家政学とは、社会全体の生活の質を向上させる学びと言われています。現代の社会においては、環境に対する意識、多様性、包括性などが求められ、基本となる個々人の生活がどのようにデザインされ、社会で活躍していくことが可能なのか、自身で目標を定め、学び続ける姿勢が必要とされています。また持続可能な社会の実現のために、人と人の繋がりの中で、真に豊かな生活を求め、ジェネリックスキルを身につけながら、専門性の高い学びとともに成長し、未来に向かうことが大切です。
社会の中での役割を実感し、充実した充足感を得ながら、自分らしく日々の生活を送れるように、本学部の学びを通し、一緒に成長していきましょう。
人材養成・教育研究上の目的
- 服飾美術学科は、デザイン、服飾造形、服飾工芸、アパレル設計、服飾文化、ビジネス、素材・加工・整理を総合したカリキュラムのもとに、服飾を科学とファッションの両面からとらえ、アパレル・教育界に貢献できる人材を育成する。
- 環境共生学科は、暮らしを中心として衣食住の諸問題を科学的な視点から提起し、それらの問題を環境・自然から学ぶことで解決できる人材養成を目的とする。
そのために毒物劇物取扱責任者、東京都公害防止管理者などの環境活動リーダーとしての実践的能力、及び中学校・高等学校教諭免許状を取得して社会で活躍する人材を育成する。 - 造形表現学科は、社会環境の変化や家政学部の美術に相応しい教育内容に応えるため、デザイン、アート、映像、工芸、建築、インテリアを基礎から総合的に学ぶことにより、生活空間を美しく快適に創造し、たくましい心と感性を持つ人材を育成する。