東京家政大学総合研究プロジェクト

 

― 「ひとの生(Life)を支える学の構築」研究の挑戦 ―

東京家政大学は「140周年とその先を目指して-本学の将来ビジョン-」を掲げ、東京家政大学総合研究プロジェクト「ひとの生(Life)を支える学の構築」事業を開始しました。
生命の誕生期から高齢期まで、各ライフステージと生活場面を健康で安心・安全に、生きがいをもち、生きるうえで大切なことを明らかにして、課題解決に生かすことができる本学の教育・研究を世に問います。

研究紹介

・澤田 めぐみ【教授】(栄養学科)「初等教育における医学教育プログラムの推進-栄養教諭を中心として-」
・三浦 正江【教授】(心理カウンセリング学科)「青年期女子における精神的健康の向上を目的とした予防的プログラムの開発と効果の検討」
・田中 寛 【教授】(栄養学科)「大学生の不定愁訴と食事状況の関連と解決策の提案」
・赤石 記子【准教授】(栄養学科)「子育て家庭の健康を支援する食事作りの提案」
・藤森 文啓【教授】(環境教育学科)「豊かなLife()実現のための、環境微生物由来の二次代謝産物(化合物)の活用に関する研究」
・佐藤 吉朗【教授】(栄養学科)「香気成分の添加による新たな減塩食の開発および視覚効果を利用した低カロリー食の開発-高血圧患者に向けた減塩みそ汁の開発研究―」
・池田 壽文【教授】(環境教育学科)QOL(Quality of Life:生活の質)向上を実現するための、超高感度で迅速な遺伝子診断装置の開発に関する研究」
・濱田 仁美【教授】(服飾美術学科)「高齢者用衣料品の風合いと快適性」
・松岡 洋子【教授】(教育福祉学科)「高齢者の健康な生を支えるボランティア活動と専門職・公的機関の協働」
・内野 美恵【専門員(准教授)】(ヒューマンライフ支援センター)「健康寿命の延伸を目指したライフスタイルの提案―高齢者のフレイル(虚弱)における基本評価結果の経年変化についての検証―」
・鈴木 誠【教授】(リハビリテーション学科)「身体介助に伴う脳活動特性の解明―身体介助システムの実装を目指して-」
・五十嵐 友里【講師】(心理カウンセリング学科)「がん教育を通して学校とがん患者家族の『つながる力』を高めるテキスト開発」
・磯 直樹【准教授】(リハビリテーション学科)AR(拡張現実)グラスを用いた運動プログラム(ARactice)の開発と介入効果の検証」
・清水 順市【教授】(リハビリテーション学科)「視覚障害児の触地図の製作に関する研究」
・斎藤 和夫【准教授】(リハビリテーション学科)「インターネットを利用したハンドセラピィ指導システム(e-Hand therapy:e-HAT)の構築」
・半澤 嘉博【教授】(児童教育学科)「知的障害特別支援学校における道徳教材の開発について」

事業内容

本学が構築を目指す「ひとの生(Life)を支える学」は、現代社会を生き抜く上で全ての人が身に着けるべき生活の基盤をなすものである。本学は明治時代より女性活躍社会の到来を見据え専門的知識技能を養うと共に、実践的で責任を重んじ勤労を好み社会の形成と運営に貢献できる女性の育成を使命としてきた。この教育成果を踏まえて、本学では以下を将来ビジョンとして策定した。
1:「ひとの生(Life)を支える学」を構築し、研究・教育を推進する。
2:「ひとの生(Life)を支える学」を身につけ、自立した生活基盤を有する女性を育成する。
3:「ひとの生(Life)を支える学」にもとづいた「家政大メソッド」を生かすことのできる
女性の高度専門職業人を育成する。
4:「ひとの生(Life)を支える学」を社会に還元できる共感型リーダーを育成する。

複合的学際研究の統合

本事業で行う「ひとの生(Life)を支える学」の構築では、「健康」に焦点を当てて5つのライフステージごとに各研究で得られたエビデンスに基づく健康生活の知恵である本学独自の「家政大メソッド」を確立する。これは、化学、生物学、工学などの諸学問の成果を取りこみ学際的に発展してきたこれまでの家政学の個々の研究成果を、さらに統合して再構築するという独自の発想の元で誕生した。本学はこれまでの教育と研究の実績から、子ども期、青年期、子育て期、壮年期、高齢期までの全てのライフステージを対象に、総合的・学際的・多面的に「健康生活研究」を行うことができる。これは少子高齢化時代の地域社会が抱える課題を解決するものである。

総合研究プロジェクトを支える4つの力

シンポジウムの開催

これまでの活動報告