2015年 特別企画展「嫁ぐ日・晴れの日・華やぐ日-和装・洋装の花嫁」
会場の様子をご紹介します。
和装の婚礼衣装
紋付羽織袴と黒振袖の婚礼衣装
紋付袴は明治時代以降、一般男性の正装として広まりました。当時の花嫁の衣装は結婚後も着用できる黒地の留袖が一般的でしたが、黒地の振袖も用いられました。
昭和時代の婚礼衣装
吉祥模様を含む大柄な模様を施したきものが昭和時代の主流です。黒地の留袖が一般的なものでしたが、黒地や色物の振袖も用いられました。
洋装の婚礼衣装
19世紀ヨーロッパのウェディング・ドレス
「白」のウェディング・ドレスは、長い伝統があると思われがちですが、その歴史は意外に新しく、ヨーロッパで19世紀中頃に定着した慣習です。それ以前は、よほど裕福な家庭でなければ婚礼のためだけに衣装を新調することはまれで、新調しても結婚後も着用できるように、むしろ汚れの目立たない色が選ばれました。
本学卒業生 春原勇によるウェディング・ドレス
本学の前身である東京裁縫女学校を卒業後、アメリカのシアトルで「春原裁縫女学校」を開校した春原勇。展示品は教え子のために製作したウェディング・ドレスで、勇は教え子の結婚が決まると贈り物として婚礼衣装を作っていました。
平成26年度 卒業研究において製作されたウェディング・ドレス
本年3月に卒業した本学服飾美術学科の学生が製作したウェディング・ドレスです。
数字で見る結婚
特別展示室では「数字で見る結婚」と題し、結婚年齢の推移や、晩婚化の要因を数字でとり上げています。また、同展示室では引出物も併せて展示しています。
顔ハメパネルや、大正から平成の婚礼写真がお出迎えします。