2009年 企画展「布、再びみたび-刺し子からエコアートまで」

 

2009年 企画展「布、再びみたび-刺し子からエコアートまで」展示趣旨

展示趣旨

近年、環境問題が大きく取り上げられる中で、限りある資源を繰り返し利用するリユース、リサイクルなどの取り組みがますます注目されています。

布を繰り返し使うということは、ちょっと昔は当たり前に行われていました。着古した着物を、継ぎ、つくろい、仕立て直しするなど、布は最後の最後まで大切に使い尽くされていたのです。

今回は、刺し子や裂織(さきおり)といった布を活かしきる古くからの知恵や技とともに、本学の学生による、古着や廃材を利用した服やタピストリーなど、エコの可能性を探る作品をあわせてご紹介する予定です。

布をいつくしむ心が、再び布に命を吹き込む原動力になっていると感じていただくことで、現在のエコブームを見つめ直し、これからの取り組みのヒントになれば幸いです。

主な展示品

寄裂(よせぎれ)で作られた二枚重の下着
寄裂(よせぎれ)で作られた袖なしハンテン
刺し子が施された仕事着