2006年 企画展「キルトに想いを縫い込めて―キルト作家 鎌滝津江子の作品展」
展示趣旨
本学卒業生(昭和44年服飾美術学科卒)で、現在 生涯学習センターの講師でもある鎌滝津江子氏の和布を使ったキルト作品を展示紹介します。
作者は帯や着物の「はぎれ」など趣のある和布の古布に魅了され、それらを多く使って制作されています。 古布には色や柄など現代では考えられないほどモダンなものや、色彩豊かで華やかなもの抑えた色調の中にも深い味わいがあるものがあり、日本人が先祖から受け継いできた感性に触れ、心を豊かにしてくれます。
昨今のキルトは、ミシンキルト,ミシンと手縫いのミックスドキルトなど手法は様々ですが、作者はあくまで手縫いにこだわり、古布を大事に生かしながら一針一針ていねいに気持ちを込めて一心に制作し、現代の作品としてよみがえらせています。 ひとつひとつの作品から作者が縫い込めた想いを感じて頂ければと思います。