2006年 特別企画展「装束と本学の裁縫雛形―雅(みやび)な装いと技(わざ)の教え」
展示趣旨
大正天皇御即位礼において、親王殿下(しんのうでんか)・妃殿下 がお召(め)しになった束帯(そくたい) や五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)・裳(も)(十二単(じゅうにひとえ))および江戸時代の武家装束(ぶけしょうぞく)を中心に展示します。
これらの装束をご覧になるにあたり、高度な技術に裏付けられた繊細で緻密な織りや刺繍、襲(かさね)の色(いろ)にも見られる微妙な色の組合せなどに、日本人の美意識の奥深さを再認識して頂ければと思います。 また、即位式や大嘗祭(だいじょうさい)などの私達に余り身近でない儀式の内容と意味についても解説しますので、この機会に併せてご覧下さい。
これらの装束に加え、国の重要有形民俗文化財に指定された本学の裁縫雛形(さいほうひながた)の内、装束類についても展示します。 実物の装束と対比しながらご覧いただくことで、さらに興味深いものになると思います。