TJUP及び学生イベント交流委員会の概要説明の後、講師の保坂遊教授よりご講演いただいた。冒頭、昨今の林業の実態及び深刻な課題に触れながら、次世代への環境保全のために何か役立てたいという発想より、木活・木育から学ぶSDGsとして保育の活用に繋げた経緯についての説明があった。続いて、駿河台大学とのTJUP連携事業である共同研究「埼玉西部地域活性化に向けた地元木材資源(西川材)の活用研究」により、木育が子ども達の五感を刺激することで、様々な効果が期待できることが検証された等の分析結果を交えての説明があった。後半は、「学生とともに考える木活・木育によるSDGs」と題し、専門家からの講話「山と街を人と自然でむすび、木を活かし木と活きる」により知見を深め、グループごとに主体的に活動計画をたて、学生主体のワークショップを開催し、学内保育園児との保育実践を行った事例紹介があった。これらの取り組みにより、保育実践を通した子どもた達の姿から木育の学びを実感できた。
今回のFD・SDでは、事例を踏まえ、木活・木育での取り組みを通した保育者を目指す学生の学びの紹介であったが、SDGsをより身近に感じられるものとし、常に意識し、実行・参加を目指すことの大切さを実感させられた有意義な講義であった。