所長挨拶

昭和23年に設立された生活科学研究所は、本学において学内プロジェクト、産学官連携プロジェクトなど多くの課題に取り組んで参りました。また、全国の高校生を対象とした「生活創造コンクール(SSC)」を行っています。
本学は、保育・児童教育、服飾美術、環境教育、造形表現、栄養・管理栄養、英語コミュニケーション、心理カウンセリング、教育福祉、看護、リハビリテーション、子ども支援と幅広い分野の学問を学ぶことの出来る総合大学です。広い分野の研究者が連携し教育・研究活動の出来る場を生活科学研究所が提供できるよう努めてまいりたいと考えております。
生活科学に関する委託研究や共同研究のご要望がありましたら研究所に是非ご相談ください。
東京家政大学ヒューマンライフ支援機構
生活科学研究所 所長 佐藤吉朗
研究所概要
東京家政大学生活科学研究所(RIDS:Research Institute of Domestic Science)は、1948年(昭和23年)に設置された本学における最も歴史ある研究組織として、生活科学の高度な学術的探究とその社会的応用を通じ、豊かで持続可能な人間生活の創造に寄与することを使命としています。
本研究所は、従来各学科の専門領域内で行われていた研究を、学科や学部の枠を超えて統合・融合することにより、真に学際的かつ分野横断的な生活科学研究を推進しています。
多様な知的領域が連携し、複雑化・多様化する現代社会の生活課題に対し、柔軟かつ先進的な視点から取り組む研究環境を構築しています。
加えて、全国の高校生を対象とした生活科学に関する研究・作品コンクールの開催、著名な講師を迎える講演会などの企画を通じて、研究成果を広く社会に還元し、生活文化の知的深化を図っています。
また、研究生制度を通じて、将来を担う研究者に対し、生活科学の基礎から応用に至るまでの高度な研究実践の場を提供し、人材育成と学術の継承にも寄与しています。
東京家政大学生活科学研究所は、今後も知の境界を越える革新的な研究と社会実装を通じて、人間生活の質的向上と持続的幸福の実現に資する知的基盤の確立を目指してまいります。
歴代所長
初代 | 畑井 新喜司 | 1948年3月6日~ |
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(合併後)初代 | 山下 俊郎 | 1973年4月1日~1974年3月31日 |
第2代 | 津郷 友吉 | 1974年4月1日~1977年3月31日 |
確認中 | 1977年4月1日~ | |
第3代 | 仲 三郎 | ~1983年3月31日 |
第4代 | 金平 文二 | 1984年4月1日~1986年3月31日 |
第5代 | 木曾山 かね | 1986年4月1日~1987年3月31日 |
第6代 | 植松 市太郎 | 1987年4月1日~1991年3月31日 |
第7代 | 山口 賢次 | 1991年4月1日~1993年3月31日 |
第8代 | 曾根田 正巳 | 1993年4月1日~1994年3月31日 |
第9代 | 草間 正夫 | 1994年4月1日~1996年3月31日 |
第10代 | 村石 昭三 | 1996年4月1日~1998年3月31日 |
第11代 | 河村 フジ子 | 1998年4月1日~2001年3月31日 |
第12代 | 片岡 輝 | 2001年4月1日~2002年3月31日 |
第13代 | 村上 和雄 | 2002年4月1日~2007年3月31日 |
第14代 | 片岡 輝 | 2007年4月1日~2008年3月31日 |
第15代 | 木元 幸一 | 2008年4月1日~2010年3月31日 |
第16代 | 藤井 建夫 | 2010年4月1日~2014年3月31日 |
第17代 | 森田 幸雄 | 2014年4月1日~2016年3月31日 |
第18代 | 佐藤 吉朗 | 2016年4月1日~ |
沿革
1948年 | 昭和23年 | 東京家政大学開設のために、大学附属施設として生活科学研究所と被服科学研究所を設置。 生活科学研究所に5つの研究室(油脂化学・香料化学・発酵化学・染色化学・家庭電器)が置かれ、衣料品・食品製造の受託事業を中心に活動。 |
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1973年 | 昭和48年 | 被服科学研究所と合併整理され、3つの研究部(児童学・栄養学・服飾美術学)と事務部を設置。21号棟に事務室を創設。 主要事業として研究調査、受託研究、公開講座、海外研究交流、研究・調査等の指導と助成を行う機関となる。 大学院修士課程に相当する教育・研究体制を整備し、「研修生制度(現 研究生制度)」を発足。 |
1978年 | 昭和53年 | 研修生や所属研究員の成果をまとめた『東京家政大学生活科学研究所 研究報告』発刊。 |
1984年 | 昭和59年 | 学内研究の活性化を目的に「総合研究プロジェクト」開始。 |
1985年 | 昭和60年 | 研究所主催 第1回レクチャーフォーラム開催。演題は「若さを保つために」。 |
1986年 | 昭和61年 | 学内若手研究者の萌芽的研究のために「自主研究」開始。 |
2002年 | 平成14年 | 120周年記念新棟落成記念として「生活科学をテーマとする創意工夫アイデアコンクール(現 生活創造コンクール)」開催。 |
2004年 | 平成16年 | 学内研究支援としてオープンラボを4号館に設置(現在は閉室)。 |
2007年 | 平成19年 | 白藤米の復活を目指して産学連携「白藤プロジェクト」発足。 |
2009年 | 平成21年 | コンクール名称を「生活をテーマとする研究・作品コンクール(現 生活創造コンクール)」に改称。 |
2012年 | 平成24年 | 「白藤プロジェクト」が農林水産大臣賞を受賞。 |
2012年 | 平成24年 | 東京都北区からの受託事業「北区環境大学事業」開始(~継続中)。 |
2012年 | 平成24年 | 東和食品研究振興会(現 一般財団法人東洋水産財団)からの助成により「温故知新プロジェクト」開始。 |
2014年 | 平成26年 | 「温故知新プロジェクト」研究内容が『月刊フードケミカル』(株式会社食品科学新聞社)にて連載開始。 |
2017年 | 平成29年 | 研究所事務室を21号棟から4号館2階へ移転。 |
2017年 | 平成29年 | 研究所を窓口として大学が株式会社新潮社主催「ニコ☆プチガールズコレクション2017」へ参加。 |
2018年 | 令和元年 | 「温故知新プロジェクト」研究内容『月刊フードケミカル』への連載終了。 |
2018年 | 令和元年 | 「温故知新プロジェクト」終了。 |
2020年 | 令和2年 | 大学に新設されたヒューマンライフ支援機構の構成組織となる。 |
2020年 | 令和2年 | ヒューマンライフ支援機構から『温故知新プロジェクト2012-2018 研究報告書』『温故知新研究の展開(食べ物編)』を刊行。 |
2022年 | 令和4年 | 「生活をテーマとする研究・作品コンクール」授賞作品の要旨をまとめた『高校生の萌芽的研究』発刊。 |
2022年 | 令和4年 | エスビー食品株式会社との共同研究部門「香辛料機能研究部門」を研究所に設置。 |
2022年 | 令和4年 | 「生活をテーマとする研究・作品コンクール」から「生活創造コンクール」に改称。 |
2023年 | 令和5年 | 「総合研究プロジェクト」「自主研究」を他の学内研究助成と統合し、「プロジェクト研究助成」としてヒューマンライフ支援機構が管轄。 |
2023年 | 令和5年 | 埼玉県茶業研究所との共同研究開始。 |
2025年 | 令和7年 | 研究所事務室を4号館2階から8号館1階へ移転。 |