平成26年度 子ども大学さやま・いるま
子ども大学の目的
地域の大学や市町村、企業・NPO、県が連携して子ども(小学校4~6年生)の知的好奇心を刺激する学びの機会を提供するとともに、地域で子どもを育てる仕組みを創るものです。
子ども大学は、ドイツのチュービンゲン大学で2002年に始まり、ヨーロッパでは100校近い子ども大学が開設されています。
埼玉県では、NPO法人子ども大学かわごえが2009年3月に「子ども大学かわごえ」を開校しています。
子ども大学の概要
子ども大学では、小学校4~6年生の子どもが地元の大学のキャンパスなどで、大学教授や地域の専門家から3つの分野の「なぜ」を学びます。
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はてな学
ものごとの原理やしくみを追及する -
ふるさと学
地域を知り郷土を愛する心を育てる -
生き方学
自分を見つめ人生や将来について考える
募集要項・お問合せ
募集要項
対象者 | 入間市・狭山市在住の小学校4・5・6年生 |
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参加の条件 | 原則として全講義に参加出来ること |
募集人員 | 各市30人 合計60人(申込多数の場合は抽選、後日入学案内を送付します) |
参加費 | 2,000円(材料費・保険料他 全5回分)※初回に集金します |
申込方法 | 各市小学校などで配布される入学申込書に必要事項を記入して、 10月15日(水)~10月31日(金)の間に、各市教育委員会まで提出 ※持参・郵送・FAXいずれかの方法 狭山市入学申込書:表(PDF257KB) 裏(PDF288KB) 入間市入学申込書:表(PDF208KB) 裏(PDF313KB) |
会場 | 東京家政大学 狭山校舎 〒350-1398 埼玉県狭山市稲荷山2-15-1 ※お車は送迎のみとさせていただいておりますのでご了承ください |
主催 | 子ども大学さやま・いるま実行委員会 (東京家政大学・狭山市教育委員会・入間市教育委員会) |
お問合せ
子ども大学さやま・いるま実行委員会 | |
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東京家政大学 地域連携推進センター |
〒350-1398 埼玉県狭山市稲荷山2-15-1 TEL:04-2955-6959(直通) FAX:04-2955-6929 HP :こちらをクリック(このページです) |
狭山市教育委員会 生涯学習部 社会教育課 |
〒350-1380 埼玉県狭山市入間川1丁目23番5号 TEL:04-2953-1111(内線:5673) FAX:04-2954-8671 |
入間市教育委員会 生涯学習部 生涯学習課 生涯学習推進担当 |
〒358-8511 埼玉県入間市豊岡一丁目16番1号 TEL:04-2964-1111(内線:4123) FAX:04-2964-4841 |
学習プログラム
※講義内容や講師については、変更となる場合がありますのでご了承ください。
※第4日はアルコールを使った実習を行います。アルコールにアレルギーのある方、皮膚(手)にアトピーのある方はお申し出ください。
第1日 11月29日(土) |
13:00~16:00 【受付12:30~】 |
入学式 | ||
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生き方学 | つながる。ひろがる。 友だちのわ!和!!輪!!! |
東京家政大学 木村 博人 先生 |
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生き方学 | ○△□から始まる物語 | 橋本クリニック 浦野 由佳 先生 |
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第2日 12月13日(土) |
14:00~15:30 【受付13:30~】 |
はてな学 | なぜ油は浮くの? ~水と油の化学~ |
東京家政大学 池田 壽文 先生 |
第3日 1月24日(土) |
13:00~15:50 【受付12:30~】 |
はてな学 | ことばとその感覚を考える | 東京家政大学 根本 貴行 先生 |
はてな学 | 脳と錯覚 | 東京家政大学 西村 純一 先生 |
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第4日 2月7日(土) |
13:00~14:45 【受付12:30~】 |
はてな学 | 体から聴こえるこの音は何かな? | 東京家政大学 今留 忍 先生 安達 祐子 先生他 |
はてな学 | 手はきれいかな? | 東京家政大学 谷岸 悦子 先生 長島 文子 先生他 |
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第5日 2月21日(土) |
12:30~15:45 【受付12:00~】 |
はてな学 生き方学 |
その木どんな木?おしゃれな木! ~みんなで木をドレスアップ~ |
東京家政大学 荒川 朋子 先生 |
修了式 |
講義の様子
11月29日土曜日、狭山市・入間市より60人の学生を迎え『子ども大学さやま・いるま』第4期が開校しました。
友だちづくりから始まり、ことばや脳に関する講義や化学の実験、からだの構造を知ること、みんなでひとつの作品をつくる体験など5日間にわたり、充実した講義が行われます。
第1日《11月29日(土)》 東京家政大学狭山校舎
入学式
講義①「つながる。ひろがる。友だちのわ!和!!輪!!!」(生き方学)
初めて会った人たちが集まると、そのグループの雰囲気は氷のように冷たくて硬く感じます。それを壊すための『アイスブレイクゲーム』を教えてくれたのは東京家政大学の木村博人先生。
まずは先生のやることにみんなで反応していきます。次は近くの人とペアを組み、どんどんペアを入れ替えて…。
気がついたらみんなで輪になって、笑顔になっていました。
講義②「○△□から始まる物語」(生き方学)
ひとりひとりの考え方・感じ方は異なる―。教えてくれたのは橋本クリニックの浦野由佳先生です。
『○・△・□』を使ってそれぞれ思いつくままに絵を描いて、物語を作りました。隣の人に発表すると、自分とは違った絵・違った物語を作っています。
さらに、班になってみんなでひとつの物語をつくっていくとどんな楽しいお話ができるのでしょうか。
第2日《12月13日(土)》 東京家政大学狭山校舎
講義 「なぜ油は浮くの?~水と油の化学~」(はてな学)
東京家政大学の池田壽文先生と環境教育学科の大学生に化学実験を教えていただきました。ルミノール反応というルミノールとヘモグロビンを使って文字を読み解く実験や、ルミノールとフルオレセインで色の変化を見る実験を行いました。炎色反応の実験では金属を燃やすことでそれぞれ特有の発色を確認しました。
また、固体の重さは見た目で判断がしやすいですが、液体はどちらが重いのか見ただけでは判断ができません。そこで、色水を使って水と油のどちらが重いのか、持ち帰りできる作品を作りながら楽しく学びました。一人ひとり色やオブジェに工夫を凝らし素敵な作品が完成しました。
第3日 《1月24日(土)》 東京家政大学狭山校舎
講義①「ことばとその感覚を考える」(はてな学)
普段何気なく使っていることば。少し意識的にながめてみると文化と密接に関連する現象やことばのルールが隠れています。そんなことばにまつわる不思議で興味深い側面を教えてくれたのは、東京家政大学の根本貴行先生です。
ものを数える単位、英語ではあまりつけないけれど日本語では様々な数え方が数多く存在します。「個」「枚」「本」…それでは蝶やウサギはどんな単位?「頭」と「匹」はどうやって区別する?みんなで発言しながらことばについて勉強しました。
講義②「脳と錯覚」(はてな学)
東京家政大学の西村純一先生と大学院生に脳の働きについて教えていただきました。
装置を使って、棒の長さが同じだと思うところまで引き出してみてもなかなか同じ長さに揃えることができません。また、鏡を見ながら手元を動かしてみると、自分の思ったように進みません。しかし、脳は繰り返すことで適切に情報を処理できるのです。実際にかかった時間をはかってみると、繰り返すことで時間が短縮できることを実感しました。
第4日 《2月7日(土)》 東京家政大学狭山校舎
講義①「体から聴こえるこの音は何かな?」(はてな学)
東京家政大学の今留忍先生と安達祐子先生、看護学科の先生方に教えていただいたのは、人間と命を支える体の仕組みです。本物の聴診器とモデル人形を実際に使って音を聴きました。
体の中から発せられる音は小さく、不思議です。健康な人と病気の人の音は違ったり、呼吸・心臓・お腹からはそれぞれ異なる音がすることを体感しました。
講義②「手はきれいかな?」(はてな学)
手の洗い方を教えてくれたのは、東京家政大学看護学科の谷岸悦子先生と長島文子先生、看護学科の先生と学生さんです。実は普段の手洗いでは、汚れや細菌は落ちていないのです。
今回は汚れが目に見える装置を使って、どんなところにどれだけ汚れが残っているかを確認しました。そして、汚れを落とすことができる手洗い方法を身につけました。
第5日 《2月21日(土)》 東京家政大学狭山校舎
講義①「その木どんな木?おしゃれな木!~みんなで木をドレスアップ~」(はてな学)
『メイポール』というヨーロッパ各地に古くから伝わる、喜びやお祝いごとにされる祭り行事を教えてくれたのは、東京家政大学造形表現学科の荒川朋子先生とアシスタントのみなさん。
織の色彩効果や構造を、見て・さわって感覚と身体で学びます。準備から全員で行い、ドラの合図で右へ左へ、全身を使って織りました。2つのグループに分かれて、きれいに木をドレスアップできました。