スタートアップセミナー自主自律

 

一人ひとりが、人間力を、高めていく。

東京家政大学の建学の精神は「自主自律」

私立大学は、それぞれの建学の精神を有しています。東京家政大学の建学の精神は「自主自律」です。自主自律を貫くうえで大切な日々の生き方は、「愛情・勤勉・聡明」という生活信条として表現されています。学部・学科が違えば興味や志向性も異なり、将来の目標も多様でしょう。しかし、学部・学科の違いを超えて、同じ大学で学ぶ仲間たちとともに自主自律の礎を築いてもらいたい。そのような願いのもと、スタートアップセミナー自主自律は、東京家政大学に入学した1年生全員を対象として開講されます。

一人ひとりが自主自律の道を
歩み始める準備を

授業は、様々な学科の学生約5名でグループを作り、学生主体の協同学習で進みます(1クラスは8グループ約40名で構成されます)。初回の授業では、みのりゆたかな協同学習を行うための秘訣を共有します(グループ活動に苦手意識がある人も安心して臨めます)。その後、東京家政大学の歴史から学び、さらに社会に向き合うプロジェクトに取り組みます。14回の授業を終えるころには、東京家政大学生どうしの絆が生まれ、一人ひとりが自主自律の道を歩み始める準備ができているはずです。

目標達成のために互いに
協同して学ぶ

異なる学科の学生5名程度でチームを作り、目標達成のために互いに協同して学ぶ科目です。学生一人ひとりが主体的に学ぶことを大切にします。上級生がスチューデント・アシスタントとして授業を補助することも、この科目の大事な特徴です。

※本科目はコア科目の1つであり、1年生前期必修科目です。運営は、共通教育推進部の元に設置された自校教育科目部会(部会事務局:学修・教育開発センター(CRED))で行っています。

一人ひとりの、みのりを、
ゆたかにし、仲間との絆が生まれる。
自主自律の道へ。

学びの特徴

建学の精神「自主自律」の生き方、生活信条「愛情・勤勉・聡明」にもとづいた生活に踏み出し、東京家政大学での学びの礎を築きます。

東京家政大学の原点を知り、
現代女性に関わる社会問題について考える

新入生が半年間ともに学ぶ必修科目で、コア科目として開講されます。東京家政大学の原点とその歴史を確認するとともに、社会で起きている今日的課題を取り上げ、自分たちが取り組める計画づくりと発表に協同して取り組みます。

学部・学科の枠を越えたつながりをつくる

1クラスの履修者数は約40名、東京家政大学の建学の精神「自主自律」をテーマに、全学生が学びます。         板橋校舎は4学部10学科、狭山校舎2学部3学科内でそれぞれ学科・専攻を混成しクラス編成をします。それぞれの校舎に在する学科群の特徴がでる部分もありますが、同様の授業方針で行います。 学部・学科の枠を越えて、いろいろな学生でクラスは構成されます。半年間に学ぶこの授業を機会に、他学部・他学科の学生との交流のなかから、学部・学科を越えたつながりが生まれます。

アクティブラーニングで大学で
学ぶ基礎力を築く

異なる学科の学生同士5名程度のグループでの『読むこと・書くこと・発言すること・傾聴すること・調べること』を重視する協同学習(アクティブラーニング)の授業です。東京家政大学で学ぶために必要な基礎を築きます。

上級生による学びのサポート

各クラスに1名以上のスチューデント・アシスタント(SA)が配置され、上級生が1年生の学び合いをサポートします。

スチューデント・アシスタント(SA)とは

授業の中で、上級生が下級生をサポートする制度です。
SAについて詳しくはこちら

受講生の声

スタートアップセミナー自主自律の講座を実際に受講し、感じたことや学んだことなどの声をご紹介します。

人文学部
英語コミュニケーション学科
Y.K.さん

社会へ出る前の
準備期間の場

自分の視野を広げていかなければいけないことを実感

スタートアップセミナー自主自律の授業を通して、違った価値観や思考を持った仲間と時間を共にして話し合ったことにより、世の中にある問題や改善点が人によって異なり多様であることを知ることができ、自分の視野を広げていかなければいけないことを実感しました。

他者と意見を共有して交流の機会を増やしていく重要性を学んだ

この授業を受講する前までは、世界と日本という大きな枠組みで物事を捉えることが多く、自分の母国である日本に関する知識や社会の変化に詳しくありませんでした。しかしながら、これから自分自身が社会へ貢献する立場になる際にこのままの状態では未熟であり、改善する必要があるとグループワークを通じて痛感しました。そしてこの授業では違う学科の学生たちと活発に異なるトピックについて深く語り合い、相違点を見つけ出す機会が豊富でした。そのため授業で様々な仲間と議論し合ったことで私は、豊富な視点から物事を考え解決策を練り、どんなことでも社会のために行動を起こし、自分の意見と他者の意見を共有して交流の機会を増やしていくことがいかに重要かということを深く学びました。

家政学部
児童教育学科
F.C.さん

仲間と共に学ぶ
楽しみを感じる

考え方の視野が広がる

スタートアップセミナー自主自律を受講して、考え方の視野が広がり、将来について大学卒業後の就職のことだけを考えるのではなく、実際にその職業に就いてからどのように生きるのか、どのような人物になりたいのかなどを考えるようになりました。

本学を知り、本学で学ぶ意味を考える

考えるきっかけの1つに、東京家政大学の歴史や創立当時の学生について知ったことがあります。本学を知ることで、私が本学で学ぶ意味を考えました。学生生活をどのように過ごし、卒業後はどのような姿になりたいかを考え、さらに、10年後その学びを活かしてどのようになりたいか目標を持つことができました。人生プランを考えることで、視野が広がり、生き方や価値観に対する考えが大きく変化しました。また、現在の本学や学生について知ることで、刺激を受けることがありました。多くの学生が創立当時の学生と同じように熱意を持ち、目標に向かって励んでいることを知り、これからの大学生活で仲間と共に学んでいくことがとても楽しみになりました。本学の特徴を十分に活かし、目標を達成できるように頑張りたいです。

担当教員の声

スタートアップセミナー自主自律は各校舎の専任教員の中から毎年担当教員を決めています。
様々な学科の教員がクラスを持つことも魅力の一つです。

家政学部 服飾美術学科
担当教員 鈴木由子

成長する授業
「スタートアップセミナー自主自律」

正解を求めるだけではなく、目標に向かう過程を大切にする

2016年秋、当時の川合学長同席の元、自校教育科目開設準備委員会が開催されました。ここから東京家政大学に、初めて学部学科を超えた横断型授業「スタートアップセミナー自主自律」が作られることになります。授業内容は、前後「本学の歴史」と「社会」をもとに部会が作られ、その中で内容が練られました。部会に関係なく、協同学修の事例を学びに、他大学まで足を運ぶ機会もありました。2018年からは、試行的に授業を開講し、毎週木曜日の昼休みは、数名の先生方と学修・教育開発センター(CRED)の職員でランチミーティングを行い、授業の改善を図りました。教材撮影のために学外に出向くこともありました。今年、私はこの授業を4年ぶりに担当しました。新入生は、グループで一つの目標に向かって情報共有や役割を分担し、4か月かけて無から有を生み出す学修をしてきました。その姿は、この授業が当初、試行錯誤で作られてきた過程を共有してきた、自身を含む先生方やCREDのメンバーに重ねて見ることができます。正解を求めるだけではなく、目標に向かう過程を大切にするこの授業が、時代に合わせて毎年少しずつ改善され、成長する授業であることを再確認したところです。

人文学部 英語コミュニケーション学科
担当教員 根本 貴行

「家政大学で学ぶ」ことを
学ぶ機会として

学科の垣根を越えて多様な価値観を分かち合える

本格的に対面授業に戻り、新入生が他者と直接関わり喜ぶ姿に、あらためて嬉しく感じました。学科の垣根を越えて嬉々としてグループワークに励み、多様な価値観を分かち合えている様子は、学生達にとってこれからの大学での学びのスタートとして大変期待を持たせるものと感じました。学科を超えた友達の輪は、きっとキャンパスライフを豊かにするだろうと想像します。グループプレゼンテーションに向けてテーマを決め、考察に多くの時間を費やす授業でした。当座の解決や安易な結論で終わらせず、各学科の視点でより多角的に事態を観察し、問題点を深め、その一つ一つを考察するようにしました。これを機に、これから学ぶ各学科での専門性が意識され、学科での学びがより有意義なものになることが期待されます。そして、授業補助として活躍してくれたSAの学生にとっても、この半年は良い経験になったように思います。教職を目指している私のSAには、クラスの前で自分の意見や経験を話す機会を多く持ってもらいました。次第にクラスコントロールも自然にこなすまでになったようです。学生の成長を助長し、自律する良い機会を提供する科目として、これからも有意義に運営されることを望んでいます。