豊かな「対話」の実現をめざして!(精神保健福祉の原理)

11月15日、昨年に引き続いて神奈川精神医療人権センターの三瓶芙美さん(精神保健福祉士)と、ピア相談員のくーちゃん、おーちゃん、風書さん、やまださんの5名の方が、ゲストスピーカーとして来てくださいました。

ピア相談員の皆さんは、それぞれ精神科医療ユーザーとしての体験をもちながら、精神医療人権センターの相談員としてさまざまな電話相談を受けていらっしゃいます。
また、神奈川精神医療人権センターはNPO法人さざなみ会の活動の一環として、精神科病院の訪問活動をはじめとして、地域や社会に働きかける活動をしている全国でも新しい取り組みです。

授業では、ピア相談員の皆さんそれぞれから、ご自分の体験と相談に携わる相互支援の実践から感じておられることについて、実感こもった温かいメッセージをいただきました。また、後半には学生とのやりとりが活発に行われました。
症状がなくなることが目標ではなく人間対人間として尊重されること、日常の生活を豊かに楽しむことの大切さなど、とても説得力のある体験談に、学生もたくさんのことを感じることができました。
相談においては、まず話をしっかり聞くことがどれだけ重要かを実感したという声が多くありました。
そして、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)は相談に直接応じるのみではなく、これらを支える幅広い活動を専門職として支えていることを、具体的に理解できました。
立場を超えた「対話」の実際と可能性、楽しさを、多くの学生が実感できたようです。

この授業では、1年生が現場や当事者の方の生の声に触れたり体験することから、自分の言葉で考え、発信する力を身につけられるように、機会を多く提供しています。
神奈川精神医療人権センターの活動については、ホームページ(https://kanagawa-peer.com/をご覧ください。
   
     
       一覧へ戻る