本学科4年生のKさんが外資系航空会社客室常務員に内定しました。就職内定に至るまでを、振り返って頂きました。
私は家政大での学びと海外経験を通じて、夢にも思わなかった「外資系客室乗務員」の内定を得ることができました。入学当初、私は英語をほとんど話せませんでした。しかし、幼いころから洋画や洋楽が好きで海外への憧れを強く持っていましたし、高校の修学旅行で海外に訪れた際、外資系航空会社の日本人客室乗務員に憧れ、この職業を目指すようになりました。
家政大の英語コミュニケーション学科を選んだ理由は、英語で行われている授業や「ANA総研による授業」など、私の夢をサポートしてくれる環境が整っていたからです。入学後、大学の授業や先生方のサポートを受け、夢への情熱が一層高まりました。
特に印象に残っているのは、英語だけで行われる「Intensive English」(現「Global Communication 」)の授業です。この授業では、ネイティブの先生と英語で話す機会が多く、英語を話すことに自信をつけることができました。中でも2・4年次に担当してくださった先生は、授業だけでなく就職活動の悩みにも親身に対応してくださり、心の支えとなりました。また、家政大の先生方はどの先生も学生思いで、様々な面でサポートをしてくださったことが印象に残っています。
更に、3年次から始めた「イングリッシュ・ラウンジ」では、一対一の英会話レッスンを受けることで英語力が飛躍的に向上しました。そこで出会った先生の「あなたは海外でチャレンジするべき!」という言葉が背中を押してくれ、4年次を休学してワーキングホリデーでカナダ・トロントへ挑戦する決意をしました。
カナダでは、「日本人のいない環境で接客業を経験し、大学で培った英語力を実践し更に深めたい」という目標を持ち、現地での生活をスタートしました。しかし、仕事探しや住まい探しは想像以上に困難で、不安に押しつぶされることもありました。それでも、毎日行動を続け、オンライン英会話で英語面接対策を強化し、自分を売り込んだ結果、トロント中心街のレストランで日本人初のホール担当として採用されました。
この経験は、異文化の中で自分を成長させる貴重なものでした。特に、そのレストランではトロント国際映画祭のシークレットパーティー会場として使用されるなど特別なイベントが多く、非常に刺激的な環境でした。また、ここで出会った客室乗務員出身の上司たちとの交流が、私に外資系航空会社で働きたいという強い想いを与えてくれました。
帰国後は就職活動で苦しい思いをしましたが、英語の勉強を続けながら努力を重ね、また「日本人客室乗務員」として採用される為、礼儀や所作、美しい日本語を磨き、「日本人代表」としての誇りを持って挑み続けました。その結果、外資系客室乗務員として内定を得ることができました。
家政大での学びと海外での経験を通じて、入学前には想像もできなかった「海外で働ける英語力」と「外資系客室乗務員の内定」を手にすることができました。これからも、日本人としての誇りを持ちながら、多国籍の方々と触れ合い、新たな挑戦を続けていきたいと思います。