本学科の4年生がボランティアの功績により学園貢献賞を受賞しました

本学科の4年生がボランティアの功績により学園貢献賞を受賞しました

英語コミュニケーション学科語文クラス4年の田邊みづきさんは、2020年東京オリンピック・パラリンピックのパイオニアボランティア (選抜されたボランティアメンバー)として、大会前より組織委員会と連絡して運営に携わり、大会期間中もボランティアリーダーとして活躍しました。その功績に対し、2021年度の渡辺学園学園貢献賞が授与されました。学生に授与されるのはとても珍しい名誉です。
以下、田邊さんによるレポートです


Tokyo2020 Volunteer Journey

東京家政大学 英語コミュニケーション学科
令和3年度卒業生 田邊みづき

みなさん、2021年夏に東京で開催された東京オリンピック・パラリンピックはご覧になりましたか?私はパイオニアボランティアとしてこの大会に参加しました。コロナ禍で一年延期や無観客という異例の事態となり、大会成功には大変な苦労がありました。

"Pioneer Volunteer (パイオニアボランティア)"ときいてもピンと来ない方がほとんどだと思います。パイオニアボランティアとは、正式な大会ボランティアの活動が開始する前から先陣を切って活動するボランティアのことを指しています。大会で活躍するボランティアたちの目線で、より良いオリンピック・パラリンピックにするためにはどうするべきか、組織委員会とともに、主にボランティアの活動内容を計画します。厳選されたボランティアのみが参加でき、特に学生は、全体で数名しか選ばれません。

私のボランティア活動は大会準備期間を含め3年以上に及びました。大学一年の夏、友人と参加した大学連携のボランティア説明会をきっかけに組織委員会に声をかけていただいたのがきっかけでした。私の配属先は国際局国際渉外部という、International Olympic Committee (IOC)/ International Paralympic Committee (IPC)やその他各国の組織委員会と連携を図りながら国際的にTokyo2020大会を作り上げる、オリンピックには欠かせない大きな部署でした。

パイオニアボランティアとして、大会前は、大会期間中のボランティアの活動内容に関する資料作りや規則を組織委員会の方と考え、さらにIOCのトーマス・バッハ会長などをはじめとする世界各国の国際要人の滞在先ホテルや滞在日数などの管理も行いました。しかし大会を目前に控える中、2020年3月に新型コロナウイルス感染拡大によるTokyo2020大会の延期が決まりました。先の見えない未来とこれまでの頑張りが全て消えてしまったような感覚でした。

そんな中ようやく開催できる喜びを胸に、大会期間中はパイオニアボランティアとしての知識や経験を生かし、ボランティアリーダーとして活動しました。私たちの部署での活動内容は主に海外要人を競技場やオフィスに車で送迎するアテンドという役割を担いました。何百人ものボランティアの活動を管理する傍ら、常に要人たちの滞在するホテルで臨機応変な対応が求められ、多くの言語が飛び交う中で世界中の人々が一つのスポーツ大会に熱狂している光景は本当に圧巻でした。パラリンピック会長のアンドリュー・パーソンズ氏などの要人のアテンドをする貴重な機会も得ました。

大学で習得した英語力や知識を生かして国際大会に参加でき、普段出会えない方に出会い、多くの経験ができたことは私の財産です。7月からは全額奨学金をもらってアメリカの大学院でさらに英語を学び続けます。新たな道 "journey"でも感謝の気持ちを忘れず、何事にもトライしていこうと思います。


〜パイオニアボランティア活動を通して、渡辺学園の学園貢献賞学長賞に選ばれました〜

約三年間の活動が学園貢献賞として受賞されました。東京家政大学の学生代表として活動を続けてこれたのは学園の支援や家族のサポートのおかげです。私を支え続けてくださった皆さんとだからこそ受賞できた賞だと感じています。
1.jpg【井上俊哉学長より表彰状授与】

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【組織委員会オフィスにて、スポーツ庁長官室伏広治さんと】

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【Olympic Broadcasting Services (OBS)からのインタビュー風景】

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【パラリンピック開会式当日 太田雄貴さんとボランティア】

5.png【パラリンピック会長Mr. Andrew Parsonsのアテンドにて】


   
     
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