初等教育学科について
- Q1:初等教育学科の特色は何ですか?
- A1:小学校教員を養成する学科です。カリキュラムの特色は授業実践力を培うために1年次から模擬授業を行う「基礎ゼミナール」や「授業実践演習Ⅰ」という科目があります。3年次には「授業実践演習Ⅱ」では1人で45分の模擬授業を行います。また希望すれば幼稚園教諭免許または中学校英語教諭免許Ⅱ種が取得できます。
- Q2:子ども支援学科との違いは何ですか?また、児童学科との違いは何ですか?
- A2:子ども支援学科は、幼児教育・保育を実践する保育者を養成する学科です。児童学科は、幼稚園教諭と保育士を養成する学科です。小学校教員を養成する学科が、初等教育学科です。
学科の学生の就職状況
- Q1:初等教育学科の就職状況について知りたいです。
- A1:例年、小学校教員の割合が6〜8割程度で、幼稚園教員が1〜2割程度です。その他は、一般企業、保育士、中学校教諭、等になります。ただし、この割合は年度によって上下します。ちなみに、2020年度卒業生92名で、小学校教諭59名、幼稚園教諭2名、保育教諭・保育士4名、一般企業20名、大学院進学2名、その他5名でした。
※卒業生の就職状況については家政学部 児童教育学科の数値となります。
- Q2:小学校教員の採用率(合格率)や採用数はどのくらいですか?
- A2:令和3年度採用の小学校教員採用試験を受験した学生の合格率は80%です。小学校教員の採用数は59名で、希望者の91%でした。試験不合格の学生も臨時採用(産休・育休代替教員や講師)として正規採用と同等の仕事を得て活躍しています。ほとんどの臨時採用の人は教員としての経験を生かし、次年度の採用試験で合格して正規採用になっています。
※卒業生の就職状況については家政学部 児童教育学科の数値となります。
- Q3:中2(英語)免許をとるのは大変でしょうか?また中2英語免許を取得して中学校に就職した事例はありますか?
- A3:しっかりと授業に出席し、課題をこなせば、免許取得は困難ではありません。過去に数名が中学校の非常勤講師になっています。
- Q4:保育士の資格は取れますか?
- A4:大学で設定している科目だけで取得することはできません。そのため、取得を希望する場合には、資格試験を各自で受けて取得する必要があります。なお、大学で取得した単位によっては資格試験の受験科目が一部免除される場合があります。
- Q5:学校図書館司書教諭になる人はいますか?
- A5:学校図書館司書教諭は、小中学校等の教諭の免許状を取得するとともに、学校図書館司書教諭の資格を取得し、教諭として採用された後に、学校内の役割として司書教諭となるよう命じられた者が司書教諭の職務を担当します。ですから、まずは小学校等の教員として勤務した上で学校図書館司書教諭として仕事をするということになります。小学校教員ではないのに学校図書館司書教諭として勤務するということはほとんどありません。教員としてではなく、事務職員として採用された者が学校図書館に勤務する場合は「学校司書」と呼ばれます。
- Q6:大学院進学者はいますか?
- A6:大学院も進路の選択肢の一つで、教育に関する研究職への道といえます。大学院進学者は多くはないですが、本学大学院にも児童学・児童教育学専攻があり、他大学の大学院に進学する者もいます。
入試について
- Q2:入試科目に英語は必ず含まれますか?入試科目の2科目の選び方について知りたいです。
- A2:英語は選択科目として選ぶことができます。入試2科目の選択は本学の個別試験でも共通テストでも自分の得意な2科目を選択すればよいことになっています。
学科の授業について
- Q1:専門ゼミナールはどのような授業ですか?
- A1:3年次の科目です。「専門ゼミナール」は4年の卒業論文作成につながる科目で、少人数で学科の専任教員から指導を受けます。2年次後期に学生の興味・関心に応じてゼミを決定し、3年前期は「専門ゼミナールⅠ」で研究方法の基礎を学び、3年後期は「専門ゼミナールⅡ」で各自のテーマに応じて研究レポートを作成して、中間レポートをまとめます。
- Q2:和塾について知りたいです。
- A2:登録した学生が、週1回近隣の小学生の学習指導を行うボランティア活動です。通ってくる小学生も登録制で毎年20名弱います。「塾」といってもいわゆる学習塾ではなく、子ども達が宿題やドリルを持参してその取り組みを学生が支援、指導します。学生が企画して、工作教室やクリスマス会などのイベントも行ったこともあります。
- Q3:ピアノを弾くことができませんが、大丈夫ですか?
- A3:入学時にピアノ初心者でも問題ありません。ピアノ弾き歌いの授業がありますが、初心者の人も一生懸命練習して両手で必ず弾けるようになっています。小学校音楽科の授業を実践するための基礎を身に付けることを目的としていますので、小中学校で学習してきた音符や休符、音楽記号や用語等の理解と読み書きができるように、復習しておきましょう。
- Q4:体育が苦手ですが、大丈夫ですか?
- A4:体育が好きな人も、嫌いな人も、得意な人も、苦手な人も、安心して参加できる授業を実施しています。仲間と一緒に小学校体育で実施するような運動にチャレンジします。その中で、教え合い、学び合いをしながら少しずつできないことができるようになっていきます。 基本の運動課題(逆上がり、側転、縄跳びなど)を設定しています。テストを行いますが、練習をする機会、随時追テストを受ける機会を長期間設けています。それでも合格できないときは指導計画のレポートに課題を置き換えますので、不合格のままの学生は一人もいません。できない運動種目に何回もコツコツと練習する努力をすることは、子どもたちの前に立った時の自信につながります。運動が苦手でも子どもたちの前で恥ずかしくない教員を育てています。