ゼミ・研究室紹介
初等教育学科では、3年次に「専門ゼミナールⅠ・Ⅱ」という科目があります。
これは皆さんが、探究したい内容を見つけ深めていく科目で、各教員の専門分野の中から選んでゼミの所属を決めます。4年次の卒業論文の研究につなげていきます。
小学校の各教科だけではなく、学級経営、情報教育、特別支援、児童心理、野外教育など教育に関する様々な分野のゼミがあります。
ピックアップ
国語科教育研究室/阿部藤子
国語科の授業をいろいろな角度から考える
先生に聞いてみました!
Q1:ゼミの研究・活動内容は?
A1:国語科教育に関する研究に取り組むゼミです。
国語科教育には、発表する・話し合う・討論会をするなどの「話す・聞く」学習、経験や調べたこと意見などを文章で綴る「書く」学習、物語や説明的文章を「読む」学習等があります。それらの教材について分析したり、指導方法について学んだりします。主に文献や実践記録を読んで学ぶことが多いですが、都内の小学校に出向いて授業を参観させていただく機会も設けています。
事前の学習準備をした上でゼミを行い、少人数なのでどの学生も発言し、他のゼミ生の意見から視野を広げているようです。
Q2:どんな学生に向いていますか?
A2:小学校教員を目指し、国語科の指導や授業づくりに関心のある人が集まっています。
研究テーマについては,教員からこれに取り組みなさいということはなく、学生自身の関心を起点として,どの観点から取り組むかなど相談しながら徐々に絞っていきます。日頃のゼミでも、自分の考えや気づきを重視して、それらを丁寧に説明、検討することで深めていきます。ですから、何らかの問題意識をもって参加すること、じっくり考えそれを共有していくことを重視しています。
ゼミ生に聞いてみました!
Q1:ゼミのいいところは?雰囲気は?
A1:小学校教員を目指し、国語科の指導や授業づくりに関心のある人が集まっています。
ゼミは、少人数で構成されており手厚い指導を受けられるところや、小学校教員経験も豊富な先生から様々なお話を聞けるところが良いところだと思います。先生の専門的な指導を受けながら研究を行うことができ、教員としての資質、能力の向上に繋げることができます。
また、同じ志をもった仲間が集まるため、互いに相談し合い、高め合いながら取り組めることも大きな魅力です。 一人一人が真面目に課題に取り組んでおり、授業では学んだことを共有する機会が多く、一人では気付くことのできないような視点から考えを深めたり、他の人が興味関心のある国語教育に関する事柄について新たな知識を得たりすることができます。少人数だからこそ、一人一人が考えを発言しやすく、意見を活発に交流でき、学びを深めることができます。
Q2:取り組んでよかったことは?
A2:ゼミを通じて、児童同士で協力し合いながら学ぶ授業を知り、今まで自分たちが受けてきた国語科の授業に対する指導観とは異なる新たな指導観を持つことができました。国語科の指導について幅広い視点から考えることができるようになったことが良かったと感じることです。
国語科教育の実践に関する本を読んだり、実際の授業を参観したりして、国語科の授業の具体的なイメージを持つことができました。また、教師のどのような声かけや支援が児童の協力し合いながら学びを深めることに繋がるのか考えることができました。
夏休みには、各自が興味関心のある論文を調べ読んでおき、それを全員で読み合うことを行いました。各々が興味関心のある論文を持ち寄って疑問や考えを出し合って共有することで様々な内容の国語科教育に触れ、より幅広い視点から国語科教育を見つめることができました。
これらの経験は、今後教員として指導を行う際に生きてくる力であると考えます。
算数科教育研究室 / 石田先生
研究内容は「算数教育」です。学び合いの授業づくりに取り組んでいる小学校と連携して、協同的問題解決を取り入れた算数授業における子どもの思考過程や子どもどうしの発話の相互作用を分析して、学び合いの質を高める算数授業について研究しています。
先生に聞いてみました!
Q1:ゼミの研究・活動内容は?
A1:ゼミの研究内容は「学び合いの算数授業づくり」です。
学び合いの授業づくりに取り組んでいる小学校をゼミ生と訪問して、算数の授業を参観し、ゼミ生の研究テーマで授業を分析し、レポートを作成し、発表・討議します。 また小学校の先生が参加する研究会にも参加して現場の先生方とも交流します。
Q2:どんな学生に向いていますか?
A2:小学校の教員を目指している学生で、子ども主体の学び合いの算数授業づくりに興味があり、たくさんの算数授業を見て学び、算数の授業力をつけたいと考えている学生には良いと思います。
ゼミ生に聞いてみました!
Q1:ゼミのいいところは?雰囲気は?
A1:ゼミは、少人数で構成されており、手厚い指導を受けられることがとても良いところだと思います。
先生の専門的な指導を受けながら研究を行うことができ、教員としての資質、能力の向上に繋がります。 また、同じ志をもった仲間が集まるので、互いを高め合いながら取り組めることも大きな魅力です。 協力して授業を分析したり、解決策を模索したりする機会が多く、一人では気付くことのできないような視点からも考えを深めることができます。 共同で研究を行っているので、それぞれが責任を持って研究を進めています。 少人数だからこそアットホームな雰囲気で、自分たちで計画しながら主体的に取り組んでいます。
Q2:取り組んでよかったことは?
A2:「学び合い」という、私たちが受けてきた授業とは全く違うスタイルの授業について学び 、新たな学力観や指導観をもてたことが良かったと感じています。
実際に授業を参観したり、録画した授業をみんなで分析したりすることで、具体的なイメージを持つことができ、理解が深まりました。 児童の様子や教師の働きかけなど様々な視点で授業を見ることで、子ども同士で協同的に学ぶためにはどのような手立てが必要なのかをじっくりと考えることができました。 また、ゼミ活動の中で個々の分析レポートを共有し合うことで、ゼミ生から様々な視点を得ることができ、物事を多角的に見る力を養うことができたと思います。 様々な視点から考え共有した経験は、今後の教員生活に活きてくると考えています。