CLO

 

3DCADツール「CLO」3DCADツール「CLO」

 CLOは、アパレル向けの3DCADツール。
 2Dのパターンをもとに、パソコン上でアバターへの着装シミュレーションを行い、繊細な表現とリアルな3Dサンプルの作成を可能にします。
 また、CLOには、色展開やテクスチャ・ディティール変更の他にも、用尺確認機能、アバターの
サイズ変更、ポーズ変更、モーション適用などたくさんの機能が備わっています。
 これらをフル活用することは、産業としての服作りに係るコストの削減の実現化とSDGsへの貢献につながります。

授業内容(アパレルCADⅡ)

  • 1

     CLOを操作する上での基本的な操作を学修。
    CLOに初めて触れる学生ばかりのため、まずは「縫い合わせる」・「着せ付ける」・「デザインを変更する」といった各段階で必要な操作を修得します。

  • 2

     布の織り方や生地、また、布の感触や手触りを指すテクスチャ。
     テクスチャを変更することで、理想とする生地で作成した際にどのような仕上がりになるのかを見ることができます。

  • 3

     ディテールとは、全体のデザインではなく、襟元や袖等の形、装飾、配色などといった細かい部分を指します。授業内では、ボタン付けやステッチのかけ方、更に、圧力機能を利用してダウンジャケットやキルティングの表現方法を学習します。


 現在、アパレル業界では、生地選びや色展開、開発段階での着装シミュレーションにおいて、CLOが使用されています。
 また、制作だけに限らず、コスト削減やリードタイムを短縮するために、マーケティング領域でも活用されています。
 その他、バーチャルファッションのデザイナー、VMDなど、様々な職種へ繋げることも可能です。
 ・目指せる資格  3Dモデリスト検定 3級・2級



消費生活研究室・服飾造形第2研究室
共同研究

令和6年度に開始されたCLOの本格運営に先駆け、消費生活研究室・服飾造形第2研究室での共同研究が行われました。学校教育におけるCLO普及を先駆けること、限られた時間の中で、学生をより深い学びへ導くことなどを目的に、令和4年に実施されました。
【研究内容】
実際に制作した衣装の布情報をCLOに取り込みシミュレーションを実施。また、イラストレーターなどで作成したデザインを実際の布にプリントし、布の物性試験も行われました。実際の制作による表現とCLO上での表現を行ったことで、CLOの精度を確認するとともに使用する生地による衣服の表現の違いも確認でき、そして、生地の物性計測値をCLOに入力しシミュレーションすることで、生地によって異なる動き方なども確認することができました。

詳しい研究内容はこちら