児童学科

先輩の声

 

先輩の声

先輩に聞く「学び」活用術

~家政大だからできる「学び」。「自分の“好き”」の見つけ方を聞いてみよう~

児童学専攻

先輩に聞く「学び」活用術 児童学専攻

M.M.さん

Q:自分にとって家政大とは?
A:保育の実践力が身につき、自分らしさを再発見できる場所です。
児童学専攻の魅力は?
Q1:児童学専攻の魅力は?
A1:実践的な学びが多く、子ども理解のプロフェッショナルを目指すことができるという点が一番の魅力であると感じています。子どもに関する基礎知識を学ぶだけではなく、常に目の前の子どもの姿に寄り添うことができるような援助を考える姿勢が身につき、子どもについて多面的に学ぶことができます。例えば、この遊びによってどのような育ちをしているのか、言葉にはしていない子どもの内面の気持ちへの理解はどのようにすべきなのか、子どもの主体性を引き出すことができる言葉掛けはどのようなものなのかなど、一人ひとり性格も発達状況も異なる子どもと関わる保育者に求められる視点や力を身につけることができます。
自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?
Q2:自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?
A2:2年次の「保育(遊び)指導論」と、3年次の「児童学特別演習C」という授業が、より保育の面白さを知るきっかけとなりました。これらの授業で取り扱う事例は印象的な子どもの姿や保育者の援助が多くあり、新たな保育観を得ることや援助の選択肢を広げることに繋がりました。「保育ってこんなにも自由で楽しいものなんだ!」と感じるユニークで温かい事例をたくさん知ることにより、私自身が保育者になったときにも目の前の子どもたちの興味関心に寄り添って、楽しさを追求するような保育がしたいと強く思いました。
Q3:実習授業の魅力は?
A3:実習は、どのような園なのか、どのような先生方や子どもたちがいるのか全く分からない状態で入るため、最初の不安はとても大きいです。しかし、様々な保育者の援助を見ることができるだけでなく、質問することを通してその日のねらいや意図を学ぶこともできます。そのような貴重な学びの中で、絵本の読み聞かせなどの実践や遊びの中で子どもたちと対話する機会も多くあり、子どもの姿に合わせて自分なりの工夫ができるようになったり、自分の得意を見つけることができたりします。慣れない環境下で取り組む実習の日誌は時間が掛かり、大変さを感じることも多いと思いますが、実習後に見返すと様々な学びがあり、生涯の宝物になります。多くの場面に直面し、たくさん考え、学ぶ経験は実習ならではの魅力です。
Q4:サポートしてくれた先生はどんな人?
A4:児童学科の先生方は、とても温かく、優しい方ばかりです。もちろん人柄の良さだけではなく、長年担任保育者をしていたり、保育に関わる仕事の勤務経験があったりなど、様々なジャンルに特化したプロの先生方です。そのため、授業を通して子どもを多面的に理解し、捉えることができるようになります。また、授業だけではなく、担任の先生やゼミの先生が就職の悩みを聞いてくださり、面接練習をしていただいたこともあります。このように児童学科の先生方は学生との距離が近く、親身になって私たち学生のことを考え、支援してくださる頼もしい存在です。
家政大の学び を活かすには?
Q5:家政大の"学び" を活かすには?
A5:家政大での学びを深めるには、同じクラス、同じ児童学科の仲間を大切にし、様々な交流をしてほしいと思います。同じ授業を受けていても、捉え方や考え方は多様で、仲間の意見から新たな発見をし、学びが深まるという経験を何度もしてきました。保育には正解はないため、自分らしさを発揮できる場でもあります。目の前の子どもの思いを読み取り、自分自身も楽しいという活動はどのようなものなのか、仲間や実習での経験、授業での学びから得た素敵な保育のアイデアを、自分の保育実践の引き出しに入れ、保育を楽しむことのできる人を目指してほしいです。家政大で充実した学びができることを願っています。応援しています!

育児支援専攻

先輩に聞く「学び」活用術 育児支援専攻

F.Y.さん

Q:自分にとって家政大とは?
A:多彩な考えを持つ先生や仲間のもとで、自分の可能性を広げられる場所
育児支援専攻の魅力は?
Q1:育児支援専攻の魅力は?
A1:子ども理解だけではなく、保育カウンセリング・子育て支援・マイノリティ保育など幅広い分野で学びを深められるところが育児支援専攻の魅力だと思います。「子どもと関わる仕事に就きたいけれど保育士になりたいかどうか分からない…」「保育というより、虐待・貧困といった社会問題の支援の方に興味がある」等の理由で大学選びに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?私自身、上記の理由で大学選びにとても悩みました。そういった方は育児支援専攻にぜひいらしてください。先生方が多様なテーマで講義を展開してくださり、自分が何に興味があるのか・将来何になりたいのか…四年間の学びを通して明確になると思います。
Q2:自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?
A2:二つあります。一つ目は「ゼミナールⅠ」です。私は福祉がテーマのゼミに所属しており、授業の中で地域福祉の推進が虐待や孤立の予防に繋がることを学びました。虐待を未然に防ぐことができる仕事に就きたいという大まかな考えしかありませんでしたが、この授業のおかげで、将来の進路を明確にすることができました。二つ目に「育児支援特別演習B」です。おそとカフェ・商店街ストリート・子ども動物園の三つのフィールドに分かれ、それぞれのグループで子育て支援イベントを企画しました。実際に行うことを想定し、企画書や当日のタイムスケジュールなども考えました。こういった地域でのイベントを通して、子ども達や育児に奮闘する保護者の方を支えたいという気持ちがさらに強くなったのを覚えています。
実習授業の魅力は?
Q3:実習授業の魅力は?
A3:やはり、現場で活躍されている方の隣で学べることだと思います。講義で話を聞いて知識を深めるだけでは得られない学びがたくさんあります。私は、保育所・乳児院・児童養護施設で実習経験を積みました。思うように子どもと関われなかったり、喉を痛めて声が出ず実習が一時中止になってしまったりと辛いこともたくさんありました。しかし、どの実習経験も私にとってかけがえのない財産です。実習に臨むときは、「二週間乗り切ろう」という気持ちではなく、「先生方の良い所、たくさん盗むぞ!」くらいの気持ちでぜひ参加してみてください。そういった姿勢は先生方にも伝わります。たくさんアドバイスをいただいて内容の濃い実習にしてください。
Q4:サポートしてくれた先生はどんな人?
A4:たくさんの先生方が様々な場面で支えてくれました。時には他学科の先生に相談にのってもらったこともあります。どの先生にも共通して言えるのは、とても親身になってくださり、1を100で返してくれます。
進路で悩んでいた時、1対1の時間を設けて相談にのってくださったり、実習で辛かった時には夜に電話で30分程話を聞いてくださったりと、本当に感謝しています。こんなに一人一人に寄り添ってくれる先生がたくさんいるのは家政大だけではないかと思うほど温かい先生ばかりです。
家政大の学び を活かすには?
Q5:家政大の"学び" を活かすには?
A5:興味をもったことにはなんでも挑戦してみることだと思います。家政大の先生方は、たとえメジャーではないテーマだとしても快く受け入れてくれます。私は「こども食堂」に興味を持ちました。現在、こども食堂をテーマに卒業論文に取り組んでいるのはきっと私だけだと思います。ですがゼミの先生は、こども食堂見学を授業の中に取り入れようとしてくださったり(コロナの影響で実現はできませんでした)、こども食堂運営者の方をシンポジウムのゲストとして招いてくださったりと沢山協力してくださりました。
時間が有意義に使える大学生だからこそ、学びたいこと・知りたいことがあるならばぜひ行動に移してみてください。家政大にはその環境が十分整っています。

卒業生のメッセージ

児童学専攻

児童学科 児童学専攻 卒業生
子どもたちの動きを予測して行動する。
卒論のために幼稚園の様子を観察した経験は、今の私の「教科書」です。
保育士か幼稚園教諭かで決めかねていた私にぴったりな大学

保育の仕事につきたいと思ったのは小学生の頃です。弟や妹の世話をするのが好きで、子どもの成長を見守れるような仕事がしたいと思うようになりました。大学進学でも保育の勉強ができるところを希望していましたが、まだ、その時点では保育士か幼稚園教諭かは決められずにいたので、保育士と幼稚園教諭の両方の資格がとれる大学に入りたいと思いました。他大学は幼稚園教諭資格のみというところが多いなか、両方の資格がとれる家政大学は私にぴったりで、第一志望で受験にのぞみました。

幼稚園での観察を通して保育のあり方を客観的に分析

私は卒業論文を「保育におけるほめること、しかること」というテーマで書こうと決め、論文作成のために保育の現場をじっくりと調査・研究しました。なかでも、週1回のペースで公立幼稚園に通い、子どもたちの様子や先生の指導の仕方を観察する機会を得たことは、卒論だけでなく将来の仕事を考えるうえでも大いに参考になりました。普段の実習授業では、子どもたちとのふれあいを通して保育の現場を体験するのですが、卒論のときは「調査・研究」が目的だったので、子どもたちや先生と交わるのではなく、私は第三者の立場に徹して現場をじっくりと観察していきました。先生たちが子どもにどのように関わり、声がけをしているのか、それに対して子どもたちはどんな反応を示したのかなど、動きを細かく観察してメモに書きとめていきました。観察を終えると印象も含めてレポートにしてゼミで報告し、ゼミのメンバーとの議論や先生からのアドバイスをいただきながら考えを整理していくことができました。仕事を始めて、保育の現場に入ってしまうと、私自身も当事者なので、なかなか客観的に見ることができなくなります。大学時代に、保育の現場を客観的に見ることができたのは、本当に貴重な経験でした。

育児支援専攻

児童学科 育児支援専攻専攻 卒業生
個性を尊重する関りがあって初めて心と心が通じあう。
それを私に教えてくれたのは、特別支援の園児でした。
保護者支援の重要性を感じ、育児支援専攻を選択

幼稚園の先生になりたいと思ったのは、通っていた幼稚園の先生が優しく、大好きだったからです。私も幼稚園の先生になりたいと、自然に思うようになりました。大学進学では、幼稚園教諭と保育士の資格が取れる大学をホームページなどで調べて比較しました。そのなかで、家政大学は幼児教育の現場経験が豊かな先生がたくさんいることを知りました。また就職率も高く、家政大学なら自分の夢がかなうと思い、志望しました。学科選択では迷わず児童学科を選び、専攻は育児支援を選択しました。テレビや新聞などで、家庭内での子どもの虐待や、育児放棄が社会問題として取り上げられていたこともあり、子どもが健康に育つためには、家庭の支援も大切だと感じていたからです。実際、育児支援専攻で学んだ保護者への支援方法は、幼稚園教諭となったいまに生かされていると思います。

子どもの個性に沿った心のつながりが大切

家政大学の授業は実践的で保育の現場に役立つものばかりでした。ゼミや学内サークルで保育と育児支援の現場にふれ、じっくり子どもたちと接することで、一人ひとりの個性や、子どもたちとの関わり方がわかってきました。就職については、公立幼稚園を目指していたので、地元・埼玉県の入間市と東京都特別区の幼稚園教諭採用試験を受けました。入間市は合格したのですが、保育園に配属される可能性もあるため辞退して、新宿区の幼稚園に教育補助員として勤務することを決めました。そして1年間働きながら、再び特別区の採用試験を受験して合格し、江東区に配属されました。特別支援の園児と関わるなかで私が感じたのは、一人ひとりの個性にあわせて関係をつくっていくことの大切さです。どんなに小さくても、子どもたちには個性があります。ゼミやサークル活動で学んだ子どもたちとの関わり方を思い起こし、保護者の皆さんともしっかり連携しながら、これからも園児たちの気持ちに寄り添っていきたいと思っています。そして、私自身も園児と一緒に日々の生活を楽しみながら、魅力的な幼稚園教諭になりたいと考えています。